相続支援ネットコラム
事業承継と個人の相続どちらを優先すべきか
事業承継(親族内承継)対策と個人の相続対策どちらを優先して行えば良いでしょうか、という質問がくることがあります。 まずは事業承継(親族内承継)から考えるべきという専門家がいますが、果たしてその指針は正しいのでしょうか。答えはバツ、誤りです。 中小企業のオーナー社長の相続には経営を引き継ぐという側面と個人の財産を引き継ぐという側面があります。事業承継と個人の相続という両面があるわけです。 親族...
遺言の書き方-注意すべき点
遺言を作成する上で注意しなければならないことがあります。それは、何のために遺言を作成するのかということをしっかり意識することです。遺言を作成する最大の目的は『争族』防止にあります。なのに、遺言を作成したがために『争族』になってしまったということがあり、遺言を作成すべきではないと主張する人もいます。 では何故『争族』防止のために作成した遺言がもとで『争族』になってしまうのでしょうか。法律で定めら...
納税者の勝利
国税の不当課税敗訴! 最高裁が判決! 40年も年金型生保の所得税と相続税の2重課税に終止符! 当然不当課税の所得税は還付請求だが5年の時効の壁がある。 最近、固定資産税の不当課税の還付に国家賠償請求訴訟で20年分の還付が最高裁ででたばかりだ。 しばらくこの還付ビジネスが忙しくなるだろう。...
セカンドライフ満喫法(1)アパート併用住宅に建て替える
セミナーでは自宅を活用しながら、セカンドライフを楽しむ方法をお話ししましたが、コラムでは私の知る事例をご紹介しましょう。 最初は娘さん夫婦の提案がふいになってしまったSさんの例です。 会社を満期で定年退職したSさんは、「さあ、これからセカンドライフを楽しもう」とご夫婦でプランを練り始めました。 そんな折、Sさんの自宅を二世帯住宅に建て替えて一緒に住みたいという提案が娘さん夫婦からありました。さっそ...
セカンドライフ満喫法(2)都心のタワーマンションに暮らす
「都心のタワーマンションの住み心地とはいかがなものか」。憧れてはいても、実際にそこに住むことができるのか疑問に感じる人もいるようですが、その疑問を自ら体験することで解消したMさんのお話です。 映画ファンで演劇も楽しむうえにグルメで大のワイン好きという、多彩な趣味を持っているMさんの自宅は、30年前に購入した東京郊外の一戸建て。土地の面積は60坪ですが、建物は築30年以上経過していて老朽化が目立ちま...
相続税には無縁だと思っていたが・・・
ある日、突然の病気であっという間に永眠した父親の遺品を整理していたSさん。父親の財産といえば、Sさんが生まれ育った実家の土地30坪と、預貯金が500万円ほど。実家は売っても2000万円くらいと近所の不動産屋さんから言われていたので、自分は相続税がかかるわけがないと思っていました。 Sさんの母親はすでに他界していたため、誰も住まない実家は売却し、自分が10年前に購入したマンションのローン残債200...